ダ・ヴィンチの『モナ・リザ』は、ダ・ヴィンチ自身がモデルになっているという仮説があるけれど、これはジャンルを問わず創作活動をしている者にとっては、幾分わかるような気がするのではないだろうか。
作家は意識・無意識に関わらず、作品を創る過程の中で、誰かが現れるのをただひたすら焦がれるように待っていて、それがどの様な姿かたちで現れるのか、作者自身も出逢ってみるまで分からない。作品というのはこのような奇遇な邂逅がなければ、作品が作品として成立してくれない、と私は考えている。
自己愛だけではなく、相対するものを愛していなければ作品は誕生してくれない。
