天使



それは死ではない
自殺! おまえ自らの手によって
世界を抹殺したから

世界はあっちこっちに
転がっている
変わらず季節はめぐっている


 *


魂を腐食させて
孤独は
朝靄の公園に消えていった

或る夜 濡れたベッドで
震えながら身籠ったものを
血の染込んだ糸で結びあってきたものを
顕微鏡の目覚めに
別れを告げにゆくために

おまえがわたしでなかったように
わたしたちがわたしたちでなかったころに

…だから毎朝
おまえをどの木に吊るそうか考えている


───愛している!







 『子宮と賤』より