痛覚を麻痺させると、人は殺しあえるだろうか?


『アルバン・ベルク/室内楽曲全集』を購入する。演奏は…仄暗く…厚ぼったく…熱情を帯びた、ベルクの曲に似つかわしいロマンティックな演奏で、アルバム・ジャケットのクリムトの絵をそのまま音楽にしたような印象である。

こういうゴテゴテとした芸術(音楽)をベッドルームでアルコールを飲みながら聴くのもいいが、この陶酔感には、どこか危険な香りがする。
…現実の辛く退屈な日常から「過剰」に逃れようとしているような気がする。

現実逃避もたまにはいいが、痺れるくらい宇宙と自分とが一体にとろけ合ってしまったら、自分はどこへいってしまうのだろうか?

痛覚を無くすることは物理的に容易い…そして理性も。