紙の上をなぞりながら、私はただひたすら待っている。
…ところで私はいったい何を待っているのだろうか?それは言葉の中ではあまり言葉らしくない言葉を待っているのではないかと思う。
主語から述語にいたるまでの品詞は、書き進めるうちにだいたい見つけられる。しかし、なかなか見つけられないのは…「助詞」…そして「余白」。
これを待っている時の状態が、詩を生むうえで最も苦い法悦の状態なのではないだろうか…すべての語彙と余白が合致したとき、作者の肉体から言葉は解き放たれ、もうひとつの宇宙が誕生する。
もうひとつの宇宙とは…もしかするとそれは、あなたのことなのかも知れない。否、あなたにたどり着くための道程を指しているのかも知れない。
