angel syndrome



私の通院している病院では、ものすごく痩せた患者を頻繁に見かける。そういう人たちのことを、私は心の中で"angel syndrome"と呼んでいる。
悲しみのすべてを受け入れる代償として自らを全否定しているかのような透明な容姿…




人間愛を恐れながらも禁断の果実に手を伸ばし「囓ろうか囓るまいか」苦悶している──。

…私はここしばらく見かけなくなった患者のことを、退院して人並みに暮らしているのだとは思わず、天使になったのだと不謹慎にも空想している…消滅もひとつの救済手段だったのだと。